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DRAM市場に「ようやく」改善の兆し
[2008年06月号]iSuppliのデータによると、メガバイト当たりのDRAMの平均販売価格は2007年第4四半期に31%下落したが、2008年第1四半期は17%の下落にとどまった。同社は、平均販売価格の下落が鈍化したのを受け、DRAM市場は底を打ったとしている。
また、iSuppliは、「在庫が減ったことで需給バランスが好転しつつある。これからのDRAM価格は下げ止まり、メガバイト当たりの販売価格は2008年第2四半期には2%上昇するだろう」としている。同社でチーフアナリストを務めるNam Hyung Kim氏は、「依然としてDRAMメーカーが抱える在庫は高いレベルにあるが、サプライチェーンでの在庫は大幅に減少している。パソコンメーカーなどOEM各社の在庫は適切なレベルにあり、今後の商戦期に向けて受注は増加するだろう」と述べる。
iSuppliは今回、DRAMの市況について「ようやく底を打った」とし、評価を「ネガティブ」から「ニュートラル」へと引き上げたが、さらに上の評価の「ポジティブ」への引き上げは、「まだ期待できない」(同社)という。
iSuppliによると、DRAMメーカー各社の在庫売上比率は0.7あるいは0.8レベルで推移している。これは、在庫が売り上げの70%あるいは80%に相当していることを意味している。在庫売上比率は0.4あるいは0.5が健全の範囲とされており、0.7あるいは0.8という数字はそれを大きく上回っている状況であるという。
iSuppliは、「DRAMメーカーの収益性は低下しており、支出を削減する傾向にある。各メーカーは2008年に前年比で50%ほど支出を削減すると見られており、こうした動きはDRAM業界全体にマイナスの影響を与える可能性がある」と警告している。その上でKim氏は、「2008年のDRAM出荷量は鈍化すると予想される。当社は、2008年にDRAMのメガバイト当たりの出荷量は前年比61%増になると予測していたが、50%台へと下方修正する見込みである。その結果、2008年下半期の需給バランスは改善され、DRAMの価格は安定するだろう」とコメントしている。
Kim氏は、「DRAM市場には周期性がある。問題は、それがどのタイミングで起きるかということだ。DRAMの市況は徐々に回復に向かうと見られるが、市況が回復してもメーカーはすぐに利益を上げられるとは限らない」とし、「DRAMメーカーは収益面で問題を抱えており、破産に追い込まれる企業が出てくる可能性もある」と述べている。
(Electronic News)
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