日本社会で関心が高まっているインターネット上の仮想空間「メタ宇宙」をめぐって、応用に向けた研究やルール整備を進める「メタ宇宙推進協議会」がこのほど設立された。共同通信が伝えた。
日本の解剖学者、養老孟司氏が代表取締役に就任した。ANAホールディングスや三菱商事など20社以上が参加し、将来的なメタ宇宙の生活やビジネスへの普及を目指す。
メタ宇宙は、買い物やコミュニケーションのあり方を大きく変えることが期待されており、ヘッドセットなどを使うことでそこにいるかのような体験ができる。
協議会では、メタ宇宙の運用に適した法制度のあり方を検討し、政策提言を行う。メンバーの拡大も目指すが、メタ宇宙に注力する米IT大手MetaやNTTは参加していない。
都内で会見した養老氏は「戦后、米軍が撮影した日本の航空写真は今でも参考になる。メタ宇宙は環境変化を記録する基礎データとしても活用できる」としている。
常任理事には大阪観光局理事長の溝畑宏氏らが就任し、建筑家の隈研吾氏も特別顧問として参加する。
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